- 飾ったのは壁ではなく窓。閉めたレースのカーテンが、そのまま背景の布になっています
- 背景を窓にすると家具もコンセントも壁の色も写り込みません。撮影用の布を買わなくて済みます
- 窓の下の段に置くと、恐竜が座ったときの目線の高さにきます
- 浮いて見える風船はヘリウムではなく、透明な糸で上から吊るしたもの。糸1本で高さが出ます
- 真ん中に置いた切り株のスツールが、ジャングル感をぐっと引き上げています
Mitsukiさんが、恐竜バルーンセットでおうちを飾り付けしてくださいました。
まず言わせてください。写真の表情が、とにかくいいんです。 恐竜が大好きな女の子だそうで、剣を振り上げる顔も、ティラノサウルスと向き合う顔も、ぜんぶ本気。うちのセットで撮っていただいた写真のなかでも、いちばん「楽しそう」が伝わってくる一組でした。
そのうえで、飾り方も相当に考えられています。写真を開いて、まず「あ、そこか」と思ったのが背景です。壁ではありません。窓です。
▲ 背景は窓。閉めたレースのカーテンが、そのまま撮影用の布になっています
恐竜が大好きなお子さまと、たっぷり遊びながら撮ってくださいました。
背景は、壁ではなく窓でした
これまでこのお知らせで紹介してきた実例は、だいたい壁でした。壁1面を使う方、壁が2面ぶつかる角を使う方、壁にはガーランド1本だけ渡す方。どれもうまくいきます。
ただ、壁で困る場面もあります。白くて何もない壁が、意外とおうちにない。 テレビがある、棚がある、コンセントがある、時計がかかっている。どけるのが大変で、結局そこは諦める、というのはよくある話です。
Mitsukiさんが選んだのは窓でした。カーテンを閉めれば、その面はまるごと柄のある一枚布になります。写真の背景をよく見ると、丸いモチーフの入ったレースのカーテンが、上から下までフレームを埋めています。
ただし、窓なら何でもいいわけではありません。カーテンの閉め方で結果がかなり変わります。
| カーテンの閉め方 | 起きること |
|---|---|
| レースだけ閉める | 光が入って影が出ない。いちばん再現しやすい。今回の写真がこれです |
| 厚手のカーテンも閉める | 完全な一枚布になって柄も消えるが、部屋が暗くなるので照明がいる |
| 開けたまま | 外が明るいぶん逆光になって、顔が暗く写る。お向かいの家も入る |
※写真から、当店が飾り方を読み取って整理したものです。床まである大きな窓(掃き出し窓)なら、背景が床まで届きます
以前ご紹介した白い布を敷いた実例と、やっていることは同じです。ただしあちらは布を用意しています。こちらはもともと家にあるものをそのまま使っている。ここが違いです。買い足しゼロで背景が手に入る、と言い換えてもいいと思います。
光がやわらかいのは、カーテン1枚のおかげです
▲ 影が濃く出ていません。窓からの光がカーテンで散らばるからです
この寄りの写真、影に注目してみてください。顔にも、ティラノサウルスの体にも、くっきりした影が落ちていません。
理由はシンプルで、窓の光がレース越しに入っているからです。カーテンなしの窓や、部屋の照明ひとつだと、光が一方向から強く当たって影が濃くなります。レースを1枚はさむと、その光が布全体に散らばって、面で当たるようになる。撮影の道具でいうディフューザーと同じ役割を、カーテンがしています。
正直に言うと、これは狙ってやらないと難しい……と思いきや、そうでもありません。やることは「昼間に、レースのカーテンを閉めて、その前で撮る」だけです。おうちで撮る誕生日写真のコツでも光の話を書きましたが、いちばん再現しやすいのはたぶんこれです。
窓の下の段に置くと、恐竜が目線の高さにきます
もうひとつ、地味ですが効いているところ。
写真の下のほう、窓の下に白い段があります。 ここにヤシの木やティラノサウルス、ゴム風船が置いてあります。床にじかに置くのではなく、一段上げている。
恐竜のバルーンは、いちばん大きいティラノサウルスで高さ約76cm、トリケラトプスは高さ約45cmです。床に置くと、立っている子からは見下ろす位置になります。ところが座ったときの目線の高さに上げてやると、急に「向き合う相手」になる。上の写真で手が伸びているのは、そのせいだと思っています。
4体それぞれの大きさと、世界観の作り方は恐竜バルーンセットの記事にまとめてあります。
出窓、窓の下のカウンター、ローボードの上。窓のそばにこういう段があるおうちなら、そこが特等席です。
真ん中の切り株が、効いています
もうひとつ、写真の主役級の働きをしているものがあります。真ん中に置かれた、切り株のかたちのスツールです(これはセットには入っていません)。
椅子を置くと子どもが座ってくれるので写真が安定する、というのはよく言われる話です。でもこれは、そこから一段先に行っています。木の切り株にしたことで、椅子が「飾りの一部」になっている。
ヤシの木が立って、葉っぱが散って、恐竜が並んで、その真ん中に切り株。もう完全にジャングルの景色です。ただの椅子だったら、そこだけ生活感が残ったはずで、この1点の選び方で写真全体の説得力が変わっています。おうちにある踏み台やスツールを使うとき、木目のもの・自然素材のものを選ぶだけで、たぶん同じ効果が出ます。
浮いているように見える風船は、ヘリウムではありません
ここ、気づいた方はかなり見ています。
1枚目の写真をよく見てください。白い牛柄の風船と、緑の水玉の風船が、宙に浮いています。 トリケラトプスも壁から少し離れて浮いているように見える。ヘリウムを入れたのかな、と思いますよね。
入れていません。透明な糸で、上から吊るしてあります。 よく見ると、風船の上に細い線がすっと伸びているのが見えます。糸が透明なので写真には写らず、浮いているようにだけ見える。
これ、地味にすごい工夫です。うちのセットはヘリウム不要で作っていて、それは「気軽に飾れる」という意味ではいいのですが、裏を返すとふつうに置くと全部が下に集まります。上のほうがさみしくなりがちなんです。そこを、糸1本で解決している。
テグス(釣り糸)でも、透明なミシン糸でも構いません。カーテンレールやピクチャーレールに結ぶだけです。ヘリウムを買わずに、高さだけ手に入る。 正直、こちらが教わりました。
窓をすすめておいて、ひとつだけ正直に
ここまで窓をおすすめしておいて申し訳ないのですが、窓ぎわには弱点もあります。日が差すと、そこだけ温度が上がることです。
バルーンの中身は空気なので、あたたまると膨らみます。うちに届く「朝起きたら割れていた」というご相談は、たいてい夜のうちにパンパンにふくらませて、朝の気温上昇でとどめを刺されたパターンです。窓ぎわは、この条件がそろいやすい場所でもあります。
対策は3つだけ。ふくらませるのは9割で止める、レースは閉めたままにする、日が強く差す時間帯は飾りを少しだけ部屋の内側にずらす。これでだいぶ違います。撮るなら午前中がいちばん光もやさしいです。くわしくは風船が夏に割れて、冬にしぼむ理由に書きました。
バギーは、そっとまたいでください
▲ 赤い探検バギー(高さ約60cm・横幅約75cm)と、長さ約73cmの剣
この1枚が、個人的にいちばん好きです。赤い探検バギーにまたがって、剣を頭の上まで振り上げている。 顔がもう完全に「探検に出るぞ」の顔で、飾りの前でポーズをとっているのではなく、その世界の中で遊んでいるのが伝わってきます。
恐竜のセットは女の子にもよく選ばれるのですが、こういう写真を見るたびにそれを実感します。剣もバギーも、性別で分けて作ったものではないので。
剣は、うちのセットのなかでいちばん人気のアイテムです。バギーとあわせて、飾ったあともよく遊ばれます。
毎回書いていることを、今回も書きます。バギーは、体重を全部かけると割れます。 またげる大きさにはしてありますが、乗り物として設計したものではありません。
ただ、この写真をよく見てください。足が床についたままです。 体重は足のほうに逃げていて、バギーには乗りきっていない。しかも意識は完全に、振り上げた剣のほうに向いています。結果として、いちばん安全なまたぎ方になっている。うちが想定しているのも、まさにこの姿勢です。
剣のほうは、ビニール製で意外と丈夫です。店長の家では2〜3週間ずっと現役でした。 お客様からも「さすがに壊れたけど、これぐらい使えれば十分でした」というお声をいただきます。壊れるまで遊び倒してもらえたらいい、と思って入れているものなので。
- 恐竜4体:ティラノサウルス2種(どちらも高さ約76cm/横幅は約91cmと約105cm)/アパトサウルス(高さ約55cm・横幅約102cm)/トリケラトプス(高さ約45cm・横幅約95cm)
- ヤシの木(高さ約100cm・横幅約85cm)・探検バギー(赤/高さ約60cm・横幅約75cm)・剣(長さ約73cm)
- 恐竜型HAPPY BIRTHDAYガーランド(黒・幅最長約200cm)・葉っぱ2枚(縦約20cm・横約17cm)
- ゴム風船4種×各3個=計12個(直径30cm/緑の卵風水玉・牛柄・グリーン・ゴールド)
- バルーンチェーン
※恐竜の色は、ティラノサウルス2種とトリケラトプスが茶色系、アパトサウルスがグリーンです。このほかに飾り付けeガイドブックと空気入れ用ストローが付属します(点数には含みません)。ヘリウムは使いません。空気入れ本体は付属しません。写真のスツール・ぬいぐるみ・カーテン・吊るし用の糸・追加のゴム風船はセットに含まれません。
Mitsukiさん、ありがとうございます。このセットを作っているとき、こちらが思い浮かべていたのはずっと「白い壁」でした。黒いガーランドも、その前提で決めた色です。窓も、透明な糸で吊るす手も、正直まったく想定していませんでした。
なので今回の写真は、完全にこちらが教わったほうです。そのうえで何よりうれしかったのは、お子さまが本気で遊んでくれていること。剣を振り上げた顔と、ティラノサウルスと向き合っている顔を見て、作ってよかったなと思いました。恐竜が好きな子に、恐竜の世界を渡せた気がします。ありがとうございます🦕
恐竜4体・探検バギー・ヤシの木・剣まで入って全23点。
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※写真はご本人の許可を得て掲載しています。お子さまの年齢・お誕生日当日かどうかについては、ご家庭のご事情に配慮して記載しておりません。
おうちバルーン 3rd Design