- 白・黒・木目の茶は、色数に数えなくて大丈夫です。ここを外すだけで、急にラクになります
- おしゃれに見えないのは、センスではなく色数の問題です
- お部屋は飾る前から、壁・床・大きな家具ですでに3色使っています
- だから飾りで足していいのは2色まで。合計5色が、写真がまとまる上限の目安です
飾り付けの写真をあとから見返して、「あれ、思ってたのと違うな」と感じたことはないでしょうか。ひとつひとつはかわいく選んだはずなのに、全体で見るとなんだかごちゃっとしている。
そういうご相談をいただくたびに、わたしたちは同じことをお伝えしています。それ、たぶんセンスの問題ではありません。
家族でバルーンのセットを作って売っている店なので、いろんなおうちの飾り付け写真を見せていただきます。うまくいっている写真とそうでない写真の差は、ほぼひとつだけでした。写真に写っている色が、何色あるか。
▲ 壁は白、床は木目の茶。飾りはブルーと白が主役です(実例写真)
飾りを選ぶ前に、お部屋の色を数えてください
ここがこの記事でいちばん言いたいところです。
飾り付けを考えるとき、たいていは飾りのほうから見ていきます。かわいい風船、ガーランド、写真映えしそうな小物。でも、飾りが置かれる場所の色を先に見ている人は、ほとんどいません。
数えるのは、この3つだけです。
- 壁の色(たいてい白かアイボリー)
- 床の色(たいてい木目の茶。濃いか明るいかで印象が変わります)
- 大きな家具の色(ソファ・カーテン・ラグ。写真に入るものだけ)
ほとんどのおうちで、この時点で3色になります。つまり、あなたのお部屋は、まっさらなキャンバスではありません。 スタート地点がすでに3色なんです。
▲ 3色からのスタートだと思って足していくと、色が渋滞しません
足していいのは、あと2色
ここから先は引き算です。飾りで足すのは、主役の色ひとつと、差し色ひとつ。 合わせて2色まで。
お部屋の3色に飾りの2色で、写真に写る色はぜんぶで5色になります。この5色を超えたあたりから、写真の中で色が競り合いはじめる、というのがわたしたちの実感です。実測して出した数字ではないので、そこは差し引いて読んでください。
「2色だけで華やかになるの?」と思われるかもしれません。なります。というより、飾りの点数が多いセットほど、色は絞ったほうがきれいに見えます。数が多いのに色までばらけると、目の置き場所がなくなってしまうので。
白・黒・木目は、色として数えなくていい
白・黒・グレー、そして床の木目の茶は、ほかの色とけんかしません。 だから勘定から外していい。これを知らないと、白い風船まで1色として数えてしまって、実際よりずっと色の多い部屋だと思い込むことになります。
うちのセットもこの考え方で組んであります。ハローキティは赤と白ですが、勘定に入るのは赤だけ。クロミはパープルとピンクとブラックですが、黒は締めるための色なので実質2色です。
わたしたちは、100円ショップを悪く言うつもりがまったくありません。 テープや空気入れのような小物は、正直あそこがいちばんおすすめです。うちで飾り付けサポートセットを売っておいて言うことではないのですが、そこは本当にそう思っています。
まとまりにくくなる原因は、品質ではなく1個ずつ選ぶという買い方のほうです。同じピンクでも、商品によって明るさも濁り方も違う。単体だとかわいいのに、並べた瞬間に色のトーンがそろわなくなる。センスの問題ではなく、そういう仕組みです。
100円ショップと専門店のセットを比べた記事に、そろえ方の実践編を書いています。
当店のセットが、実際に何色でできているか数えました
言うだけだと信用しにくいと思うので、自分たちの商品を数えて並べます。どれも、主役の色ひとつに、差し色が1つか2つ。 数えてみて自分でも少し驚きました。
| セット | 主役の色 | 差し色 | 数えると | |
|---|---|---|---|---|
| ハローキティ | 赤 | 白 | 1色 | 見る |
| マイメロディ | ピンク | なし(ピンクで統一) | 1色 | 見る |
| シナモロール | ブルー | 白(ガーランドのみレインボー) | 1色 | 見る |
| タキシードサム | ブルーの濃淡 | ゴールド・白 | 2色 | 見る |
| クロミ | パープル | ピンク・黒 | 2色 | 見る |
※白・黒は数に入れずに数えています。色は当店の商品情報にもとづく表記で、ロットにより微差が出ることがあります。スマートフォンでは差し色の列を省略しています。
これは偶然そうなったわけではなくて、狙って組んでいます。
ただ、ひとつだけ例外があります
恐竜のセットだけは、この数え方に収まりません。写真を見ていただくのが早いです。
▲ 恐竜のセット(@____ayuto.____ さんご提供)。茶・緑・黒・ゴールド、そして赤いバギー
茶色っぽい恐竜が3体にグリーンのアパトサウルスが1体、ゴム風船はグリーン・緑の水玉・牛柄・ゴールドの4種類、ガーランドは黒。おまけに探検バギーだけ、なぜか赤です。 数えると3色を超えます。
でも、これも狙ってやっています。HAPPY BIRTHDAYのガーランドは、黒いティラノサウルスの骨格の形をしています。 誕生日の飾りは、放っておくとパステルとピンクに寄って、かわいい方向に振れていく。でも恐竜が好きな子が求めているのは、たぶんそこではないんですよね。だからあえて黒を1本入れて、かっこいい方向に引き戻しました。 パステル系のバルーンガーランドにしなかったのは、そういう理由です。
ゴム風船の緑の水玉は、恐竜のたまごのつもりです。全部そろうと、風船の集まりではなく太古のジャングルの景色に見えてくる。茶色と緑は、そもそも自然の中にある色の組み合わせなので、数が多くてもけんかしません。
つまり、2色までというのは絶対のルールではなくて、けんかしない色でまとめるための、いちばん簡単なやり方ということです。自然の色でそろえるとか、同系色の濃淡でそろえるとか、抜け道はいくつかあります。ただ、はじめての飾り付けでそこを狙うのはむずかしいので、まずは数えるところから。
ちなみに、なぜ世界観でそろえると色が絞れるのかという話は、キャラクターバルーンの選び方のほうに書いてあります。
うちの床、濃いほうだと思うんですけど
数え終わったら、あとは自分のお部屋がどれに近いかを見るだけです。
壁が白くて、床が明るい木目のとき
いちばん自由がききます。どの色を持ってきてもだいたい成立するので、お子さんの推しで決めてしまって大丈夫です。色は心配しなくていい。それより、どこに飾るかで悩んだほうがいいと思います。
床の木目が濃くて、茶色が強いとき
濃い木目は、それ自体がかなり強い茶色です。ここに濃い色を足すと、写真全体がずっしり重くなります。
効くのは白がしっかり入っている飾りです。床の茶と飾りの色のあいだに白が挟まると、そこが余白として働いて写真が軽くなる。この記事のいちばん上の写真がまさにそれで、木目の床に対してブルーと白の飾りが浮かずに収まっています。
ちなみにあの写真、よく見ると紙のHAPPY BIRTHDAYガーランドだけパステルのレインボーです。あれは意図してそうしています。 セット全体はブルーと白で統一したうえで、色を入れるのは1カ所だけ。数えたら色が増えているはずなのに、うるさく感じません。
理由は2つあって、ひとつは面積が小さいから。もうひとつは、散らさずに1カ所へまとめているからです。同じ量の色でも、部屋じゅうに散らばると渋滞して、1本のガーランドに集まっているとアクセントになる。色を足したくなったら、増やすのではなく1カ所に集めると思っておくと、だいたいうまくいきます。
おもちゃの原色が写り込むとき
正直に書くと、これがいちばん手ごわいです。赤・青・黄色のおもちゃが視界にあると、飾り側でどうにかするのは無理があります。飾りを2色に絞っても、画面の中にはもう5色も6色も入っているので。
この場合は飾る面のほうを変えてしまうのが早いです。写真に入る範囲だけおもちゃをどけるか、寝室の壁や窓ぎわなど、色の少ない面にずらす。カーテンを閉めて、その前で撮るという手もあります。レースのカーテンは一枚の布として働くので、家具もコンセントも壁の色も、まとめて背景から消えてくれます。
ちなみにこれ、飾る場所を先に決めてから飾りを選ぶ順番にすると、そもそも起きません。順番の問題だったりします。
お部屋の色に、あえて寄せてしまう手もあります
ここまで「お部屋の色を避けて足す」話をしてきましたが、逆の方向もあります。お部屋の色と地続きの飾りを選ぶやり方です。
▲ 壁の白、ソファのブラウン、ラグのベージュ。飾りがその延長線上にあります(実例写真。こちらは販売を終了したくすみのセットです。手に持っているワンちゃんはお客さまがお持ちのもの)
くすみカラーの飾りがこれにあたります。当店の現行のくすみカラーのセットも、ベージュ・グレージュ・ブラウンでまとめてあります。 木の家具やベージュのラグがあるおうちだと、飾りが後から足されたものに見えません。生活感のあるリビングでそのまま撮れるのが強みです。
低い月齢のお祝いは、キャラクターで選ぶより、やわらかい可愛らしさで選んでもらえたら。くすみのセットはそういう考えで作ってあるので、ハーフバースデーや1歳のお祝いとは相性がいいです。
それでも物足りないときは、色ではなく高さを足す
最後にひとつだけ。飾りが少なく見えるとき、足すべきは色ではなく高さです。
うちのセットはすべてヘリウムガスが不要なつくりなので、裏を返すと、ふつうに飾ると全部が下のほうに集まって、写真の上半分がさみしくなりがちです。ここで色を足したくなる。
でも、透明な糸(テグス)で何個かカーテンレールから吊るすだけで、色を1つも増やさずに写真が埋まります。糸は写真にほとんど写りません。詳しいやり方は壁と天井の飾り方の記事にまとめてあります。
もうひとつ、服の色の話もあります。飾りの色をそろえるより服の色を引くほうが効くという実例を、撮影にご協力いただいた方の写真から見つけたので、写真に人が入る場合はそちらもどうぞ。
よくある質問
- 誕生日の飾り付けをおしゃれに見せるには、何色までにすればいいですか?
- 飾りで足す色は2色までが目安です。お部屋の側が飾る前から3色使っている(壁・床・大きな家具)ので、合計5色になります。この5色を超えたあたりから写真がごちゃついて見えはじめます。実測した数字ではなく、当店がご案内するときの目安です。
- 白や黒は色数に数えますか?
- 数えなくて大丈夫です。白・黒・グレー・木目の茶はほかの色とけんかしません。当店のセットもこの考え方で、ハローキティは赤と白ですが実質は赤1色、クロミは黒を締めに使っているので実質2色です。
- 床の木目が濃い部屋だと、どんな色の飾りが合いますか?
- 白がしっかり入っている飾りが合います。濃い木目は強い茶色なので、濃い色を足すと画面が重くなります。シナモロールのブルー×白やハローキティの赤×白のような、色ひとつ+白の組み合わせが失敗しにくいです。
- 100円ショップで飾りをそろえると、なぜまとまりにくいのですか?
- 1個ずつ選ぶ買い方だと、色のトーンがそろわないからです。同じピンクでも商品ごとに明るさや濁り方が違います。100円ショップが悪いのではなく買い方の問題で、テープや空気入れなどの小物はむしろ100円ショップがいちばんおすすめです。
- 色を増やさずに、もっと華やかにしたいときはどうすればいいですか?
- 色ではなく高さを足してください。 透明な糸(テグス)でカーテンレールから何個か吊るすと、色を1つも増やさずに写真の情報量が増えます。当店のセットはすべてヘリウムガス不要なので、高さは糸で作るのが手軽です。
- おもちゃが片付かない部屋でも、きれいに飾れますか?
- 飾る面を変えるほうが早いです。原色のおもちゃが写り込む場所では、飾り側で色をそろえきれません。写真に入る範囲だけどけるか、寝室の壁や窓ぎわなど色の少ない面にずらしてください。
お部屋の色を数えたら、あとは世界観を選ぶだけです
当店のセットは、どれも主役の色ひとつに差し色1〜2色で組んであります。
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おうちバルーン 3rd Design